「お店で注文するにも緊張して…」と悩む49歳女性 不安を伴う原因不明の痛みに「サフラン」の効果

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エキゾチックな香りと鮮やかな黄金色で知られる“サフラン”(Crocus sativus)は、アヤメ科の多年草である。その名前は、アラビア語で黄色を意味する“sahafaran”に由来する。ヨーロッパ南部の地中海沿岸で多く栽培されているが、特にドン・キホーテの舞台になったスペイン、ラ・マンチャ産のものが上質とされている。晩秋に淡い紫色の花が開き、収穫期間はわずか2週間。雌しべに花粉が付かないよう、手作業で摘花され、その雌しべの先端にある濃紅色の柱頭を乾燥させたものが、私たちがスーパーマーケットなどで目にするサフランである。アロマテラピーや薬用酒などのほか、炊き込みご飯のパエリアに使われる。  サフランの成分は、黄色のカロテノイド配糖体のクロシン、苦味や匂いの元であるピクロクロシン、芳香精油成分サフラナール、ビタミンB2などであり、西洋のみならず東洋においても、古くから漢方薬の成分として使われている。中国では蔵紅花(番紅花)と呼ばれ、いわゆる「血の道症」(月経困難症や更年期症候群)のほか、不安、疲労、 倦怠(けんたい) の特効薬として用いられ、わが国では、明治時代に婦人用薬として販売されていたらしい。不安の改善効果に関して、17世紀のフランス植物学者トゥルヌフォールは、「ある女性がサフランをとり過ぎてしまい、笑いが止まらなくなった情景を目撃した」と記している。ほんまかいな。

全身に広がる痛みと緊張 イメージ  Uさん(49歳、女性)は、緊張感、不眠、全身の痛みなどを訴えられて、私の外来を受診された。「約8年前に、首から背中にかけて痛みを感じ、その後、頭から顔の違和感が加わり、痛みが全身に広がった。10か所以上の病医院を回ったが、原因はわからない」とのことであった。ただ、「発症時には、母親や姉が原因のストレスがあった。以来、初対面の人と話したり、お店で注文したりする時に緊張してしまう」と訴えていた。  レントゲンや血液検査では異常がなく、症状の訴え方ならびにCornell Medical Index(うつを評価する質問紙表)がクラス4(1~4で判定する)だったことから、うつ、不定愁訴症候群と診断した。抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)にサフランを加えて処方、臨床心理士によるカウンセリングも行った。これにより、4週間後の受診時には、「以前ほどは

緊張しなくなって、眠れるようにもなった。軽いストレッチを開始しました」とのことであった。引き続いての投薬、カウンセリングを行っているが、何よりも受診に来る時の足取りが軽く見える。


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